四谷三丁目の Veloce は広くて居心地がいいので好きなのだが、最近やたらに人が多い。今日も、午後二時頃行ってみると、サラリーマンやOLでほとんど満席。勤務時間中だというのに、彼らはいったい何をしているのだろう?
ほとんどが一人客で、ケータイを操作したり、文庫本を読んでいたり、様々なのだが、仕事はしていないように見える(中にはパソコンを取り出して、さも仕事をしているような振りをしている人もいるけど、サボリの先輩(おいら)の目から見ると、あれは「振り」だけであるのがミエミエ)。みんな仕事をさぼっているのである。
不況で仕事が少なくなったのか、サラリーマンたちは時間を持てあましているように見える。それでもお給料は貰えるのだ。忙しく働いているのは、安い賃金でこき使われている Veloce のパートの店員だけ。お客の正規雇用のサラリーマン諸兄は、時間を持てあまして、さぼっている。
これはコンビニでも同じ。いそがしく真面目に働いているのは、アルバイトの中国人の店員だけで、お客は雑誌を立ち読みしたりして、やたらのんびりしている。
ニッポンの会社はいったいどうなっているのだろう? 心配になってきた。
蛇足:喫茶店なんかでさぼらずに会社に戻ればいいのかというと、そうでもない。会社の事務所でも、同じように仕事をしている「振り」だけの連中が多いんだな〜。公務員なんてまさにその「振り」だけに生きているような人種。エライとか言うNPOなんかも、所詮その類。ニッポン全体にこの「Veloce 現象」が蔓延しているのである。
2 件のコメント:
こんにちは。
この観察は非常に鋭いですね。小生も、休暇を取って家族でお台場方面で遊んだ際、品川の新しいビル街で同様のサラリーマンたちを見て、非常に奇異に思ったことがあります。
一つ考えたことは、ここ何年も各企業が溜め込んできた莫大な内部留保です。中小企業でも旨くやってきたところはそうでしょう。そのお金を解散しないで経営陣等が使ってしまおうとすると、経営実態があるように振舞わないといけない。
例えば、実際には農業として到底ペイしない零細で工夫のない農家でも、そこに補助金や地方交付税を注ぎ込もうとすれば、”農家経営の実態”が必要なのと同じではないでしょうか。
面白いですね。鍵は内部留保にあった! 日本の経営者も所詮サラリーマンなので、お給料を出来るだけ長く貰い続けようとするんですね。
一種の「花見酒経済」ですが「仕事をしたつもり〜」に対して「お給料を払ったつもり〜」の対応に留まらず実際にお給料を払い続けておれば、いつかは酒樽も空になる。
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